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- 「ステークホルダーを巻き込みファンをつくる!オウンドメディア進化論」を読んだ人
- オウンドメディアを運営する人
- マーケティングについての本を探している人
現時点でこのブログの最高PV数5万人の実績で自社のオウンドメディアを運営任されました。
しかし、個人と企業でメディアを運営することは天と地ほどの差があると思っています。
というのも、目的も発言の信ぴょう性など大きな責任を伴うからです。
そのため、企業で行うメディア運営について学ばなければいけないと思いました。
そんな時に出会ったのが平山高敏さんの「オウンドメディア進化論」です。
そこで今回は、この「オウンドメディア進化論」の感想を書いていきたいと思います。
レビュー
概要
顧客、従業員、株主、外部パートナー
すべての関係者がファンとなり、書き手になりうる
ステークホルダーに
同心円状に広がっていく
新時代・共創する
オウンドメディア運営の教科書
引用:オウンドメディアメディア進化論帯
感想
読んだ感想としては、オウンドメディアのバイブルって感じです!
本書はキリンホールディングスでオウンドメディア「キリン公式note」を運営する平山高敏さんの経験からオウンドメディアの運営について記載されています。
これからオウンドメディアの運営をする人にとてもおすすめの一冊だと思います。
本書の学び
私的に学びになった部分は主に下記の3つです。
- オウンドメディアとは
- プロセスの見える化
- ステークホルダー全員が楽しめるか
詳細はそれぞれ書いていきたいと思います。
オウンドメディアとは
私はオウンドメディアの目的ってブランドを認知かCVを狙う2択だと思っていました。
しかし、本書では様々な運営上の目的を示してくれます。
具体的には下記の通りです。
- ファンと握手する場所
- リード獲得の場所
- ステークホルダーの姿勢を示す場所
- 企業としての存在価値を示す場所
- 企業が獲得したいイメージを蓄積する場所
- 自社で保有するメディア
本書では、目的は様々でも共通しているのはコミュニケーションを発生させる場として位置付けています。
私はメディアの目的は接点を生み、興味をもってくれる人を増やすことがメインになると解釈しました。
そういう意味でいうと、最近の企業名をアカウントに記載する個人アカウントもある意味オウンドメディアかもしれないですよね。
しかし、企業のオウンドメディアという自覚がなくて炎上しているパターンが非常に多いですが。。。w
(具体的には、某名刺管理サービスの人とか)
ここで重要になってくるのが、オウンドメディアは主語が「企業主語」か「社会主語」かという点です。
企業主語が企業の伝えたいこと、社会主語が社会問題を内包させた未来をどうしていくか伝えたいことです。
炎上しているアカウントをみると企業名を背負っていても、自分を出しすぎて炎上しています。
大手で働いていると企業名も自分の力と勘違いしている人がこういうことを起こしてしまいます。
そうならないためには、会社名を出さずに個人で仕事をするとこのようなことを起こらないので一度はやってみるといいかもしれません。
話はずれましたが、オウンドメディアを運営する目的を考えることは、ユーザーとの接点を発生させて企業または社会主語で何を伝えたいかです。
プロセスの見える化
オウンドメディアで大切なことは先ほど伝えたユーザー接点と伝える目的です。
しかし、最初の接点で失敗してしまうと、発信内容が悪く見えてしまうことがあります。
ここで重要になってくるのが、ユーザー接点でいかに企業にいい印象を持ってもらえるかです。
どうやっていい印象をもってもらうのかというと、プロセスの見える化がいいと記載されています。
確かにテレビなどでかっこいいモデルがビシッと決めていても親しみなどは感じませんよね。
しかし、そんなモデルが私生活ではスウェットで過ごしていたら庶民的と親しみやすくなります。
実際、吉高由里子さんとかが、スウェットで街を歩いていて親しみが沸いたとTwitterでバズっていました。
このように、完成形だけでなくプロセスなども見せることでファンにいい印象を与えることができます。
ここだけだと、すこしあたり前のような気もする人も多いかもしれません。
しかし、企業の立場で運営しているときれいな世界だけを見せたくなってしまいます。
それは仕事をする中でいい部分だけをみせたくなるプライドに近いと思います。
営業もヘコヘコした姿をみんなに見せるより、契約数だけみせたほうがかっこよくみえます。
普段はかっこつけているつもりがなくても企業の立場になると、そういったきれいな部分だけを見せたくなってしまうんです。
そんなカッコ悪い部分も開示できるメディアが人気なんだと感じました。
実際、キリン公式noteやサイボウズ式、トヨタイムズをみても結構いろんな情報が記載されています。
たくさん各社のオウンドメディアをみて、プロセスの見える化は親しみを生むというのを再認識させられました。
ステークホルダー全員が楽しめるか
なんだかんだ一番重要なことは、関わる人全員が楽しめるかということが大切です。
企業でやるとなると数値を追うことを意識しすぎて忘れてしまう部分でした。
本書ではKPI・KGIなどの数値よりも皆が記事を読んだ後に満足できることに重きを置くべきと言っています。
周りの人に求められる記事を書けるかのほうが、今後も続いていくメディアとして重要ということです。
確かに、オウンドメディアは数値だけでは語れない側面が大きいので納得しました。
記事を書いてもらった人からシェアされてファンが増えていくのがオウンドメディアとしてのあり方なのかなと思いました。
筆者が何度も言っていた「同心円状に広がっていく」という言葉がオウンドメディアのすべてのような気がします。
ただ、一つ残念なのが企業としてメディアを運営する上でのKPIやKGIを示してほしかったです。
数値じゃなくても、上司を納得させることができるような具体的な何かが結論としてあれば最高だったと思います。
結局、この問題を解決できないとファンが好きでも終わってしまうメディアは多いと思います。
だからこそ、数値だけではない具体的な根拠を示してほしかった残念感が残ってしまいました。
とはいえ、オウンドメディアを運営する上で多くの学びがありました!
私も取材をさせてもらった人やそれを見た人など全員がいい気持ちになれるような記事を書きたいと思います。
これからのこの本を読もうとしている人に
今から「オウンドメディア進化論」を読もうとしている人は電子版がオススメです。
というのもこの本はめちゃくちゃ分厚いです。w
だから「kindlepaperwhite」など専用の電子書籍リーダーを買うとストレスなく読むことができます。
私はいつも通勤時間に読書しているのですが、バックに入れて持ち運ぶとボロボロになってしまいます。。
そのため、これからこの本を買おうか考えている人には電子版をオススメします。