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- 常に自分をBCCに入れたい人
- BCCに自分を入れるのをマクロで自動化したい人
- 仕事を効率化したい人
Outlook2016でメールを送信する際に、常に自分をBCCに入れる方法を紹介します。
仕事をやっていると、メールのBCCに自分を入れておくと結構便利ですよね。
でも,Outlookのメールには常に自分をBCCに入れておく機能がないです。
そこで今回はOutlookでメール送信時、常に自分をBCCに入れる方法を紹介します。
常に自分をBCCに入れる方法

Outlookでメールを送信する際に、常に自分をBCCに入れる方法は「マクロ」使うことです。
「マクロ」と聞くととても難しそうに感じますが、とても簡単にできます。
常に自分をBCCに含めるマクロの設定手順について紹介します。
マクロの設定手順
大まかなマクロの設定手順は以下の通りです。
デジタル証明書を作成します。
Outlookでマクロの設定ができるようにします。
コードを入力してマクロを有効化します。
詳細は以下で説明します。
デジタル証明書作成
手順1

最初に、デジタル証明書を作成します。
Windows10の環境下でOffice2016をインストールしたら、以下のディレクトリに「SELFCERT.EXE」という実行ファイルがあります。
・C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\Office16
手順2

この「SELFCERT.EXE」を実行します。
起動すると、証明書の名前を入力する画面が開くため適当な名前を入力します。
手順3

入力して「OK」を押すと「新しい証明書が作成できました」と表示されるので再び「OK」をクリックします。
これでデジタル証明書の設定は完了です。
マクロの設定
手順1

Outlook2016を起動して、左上にあるメニューから「ファイル」をクリックします。
クリックすると、「ファイル」の画面が出てくるため、左側のメニューから「オプション」を選択します。
手順2

「Outlookのオプション」の画面が開くため、左側のメニューから「セキュリティセンター」を選択します。
そして、出てきた画面の中の「セキュリティセンターの設定」をクリックします。
手順3

「セキュリティセンター」の画面が開きます。
左のメニュー画面から「マクロの設定」を選択して、「マクロの設定」の画面を開きます。
その設定の中から「すべてのマクロに対して警告を表示する」を選択して「OK」をクリックします。
そのほかの設定画面も「OK」を押して閉じます。これでマクロの設定は完了です。
マクロの有効化
手順1

Outlook2016が起動した状態で、[Alt]キー+[F11]キーを同時に押します。
すると、「Microsoft Visual Basic for Applications」の画面が開きます。
手順2

左側にある階層メニューを以下のように進んでいきます。
・[Project1] > [ThisOutlookSession]
すると、テキストエディタが開きます。
手順3
テキストエディタに以下のように記入します。
Private Sub Application_ItemSend(ByVal Item As Object, Cancel As Boolean)
Dim objMe As Recipient
Set objMe = Item.Recipients.Add("BBCに含めたいメールアドレス")
objMe.Type = olBCC
objMe.Resolve
Set objMe = Nothing
End Sub
手順4

メニューバーの「ツール」から「デジタル署名」を選択します。
手順5

「デジタル署名」の画面が出てくるので、「選択」をクリックします。
すると、先ほど作成した証明書が表示されるため、「OK」をクリックします。
手順5

「OK」を押すと、「デジタル署名」の画面に戻ります。
証明書名が先ほど選択した証明書になっていることを確認して「OK」をクリックして閉じます。
手順6

ツールバーのフロッピーディスクのアイコンをクリックして、上書き保存します。
そして、「Microsoft Visual Basic for Applications」を[×]ボタンをクリックして閉じます。
その後、Outlook2016も[×]ボタンをクリックして閉じます。
手順7

Outlook2016も[×]ボタンを押して閉じようとすると、「VBAプロジェクト’VbaProject.OTM’への変更を保存しますか?」と表示されるため、「はい」をクリックします。
手順8

Outlook2016を再起動します。
すると、「Microsoft Outlookのセキュリティに関する通知」が表示されるため、「この発行者のドキュメントをすべて信頼する」をクリックします。
これで、すべての設定が完了しました。メールを送信すると、自分がBCCに含まれています。
BCCに自分を入れる意味

BBCに自分を入れると、自分が送ったメールが自分の受信トレイにも届きます。
こうすることによるメリットは主に二つあります。
「続きのメールを送るときに楽になる」と「途中で第三者を含める際に楽になる」です。
詳細は以下で説明します。
続きのメールを送るときに楽になる
ビジネスメールを送っていると、ファイルをパスワード付きのファイルで送る必要があるときがあります。
その場合、パスワードを伝えるメールを別に送ります。
この際に、自分がBCCに含まれていると以前のメールの返信でパスワードのメールを送信することができます。
というのも、送信したメールには、一つ前に送信したメールが履歴として残っている状態になるからです。
そのため、どのパスワード付きの添付ファイルかすぐにわかります。
しかし、自分がBCCに含まれていないと、新たにメールを作り送らないといけないため、相手はパスワード付きのファイルが添付されているメールを探さなければならなくなります。
相手にその手間をかけないためにも、自分をBCCに含めたほうが良いです。
途中で第三者を含める際に楽になる
ビジネスメールを送っていると、途中で第三者をメールに含める必要があるときがあります。
その際に、BCCに自分を含めていると、第三者が今までの内容を最初から読むことができ、状況を把握しやすくなります。
途中からプロジェクトに参加する人たちのためにも、BCCに自分を含めたほうがいいです。
まとめ
今回はOutlook2016でメールを送信する際に、常に自分をBCCに入れる方法を紹介しました。
常に自分をBCCに入れる方法はマクロを使用する方法です。
使用するマクロは下記の通りです。
Private Sub Application_ItemSend(ByVal Item As Object, Cancel As Boolean)
Dim objMe As Recipient
Set objMe = Item.Recipients.Add("BBCに含めたいメールアドレス")
objMe.Type = olBCC
objMe.Resolve
Set objMe = Nothing
End Sub
また、自分をBBCに入れるメリットは以下の通りです。
- 続きのメールを送るときに楽になる
- 途中で第三者を含める際に楽になる
これを行うことで仕事を効率よく行うことができて、やり取りを行う人にも内容が伝わりやすくなります。
そのため、まだやっていない人はぜひ設定してみてください!
