【凡人は神にもなれる】北野唯我さん「天才を殺す凡人」感想

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今回は、北野唯我さんの「天才を殺す凡人」を読みました。

サイボウズデイズで基調講演を聞いてから気になっていた一冊です!

cybozu days 【Cybozu Days 2019】サイボウズデイズ参加してきた感想

レビューと感想を書いていきます!

こんな人にオススメの記事です。
これから社会人になる人や今社会人の人

レビュー

この映画の評価
総合評価
(5.0)
日本経済新聞出版社
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概要

あなたは凡人? 秀才? それとも天才?
公開瞬く間に30万pvを超えた人気ブログ
「凡人が、天才を殺すことがある理由。」が、
物語となって書籍化!

天才肌の女性創業者社長に惚れ込み、起業に加わって10年。会社は大きくなったが、
新事業は振るわない。「社長は終わった」などという声も聞こえてくる――。
そんな悩みを抱える広報担当の青野トオルは、謎の犬ケンと出会う。
関西弁と東北弁がまざった珍妙な言葉を使うケンは、トオルの疑問に当意即妙に答えていく。
人間の才能とは何か、なぜ人はすれ違ってしまうのか、
私たちは自分の中にどのように才能を見い出し、どうやって伸ばしていけばいいのか。
今最も注目されるビジネス作家が90分で読める物語にまとめた、超・問題作!

◎世の中には「天才」と「秀才」と「凡人」がいる。三者の間にはコミュニケーションの断絶がある。
凡人は天才を理解できず、排斥する。秀才は天才に憧憬と嫉妬心を持つが、天才は秀才にそもそも関心がない。
秀才は凡人を見下し、凡人は秀才を天才と勘違いしている――。
18年3月16日にネットに配信された「凡人が、天才を殺すことがある理由。――どう社会から「天才」を守るか」と
題されたコラムがバズ(BUZZ)った。

◎ビジネスコラムとしては、異例の30万PV、フェイスブックのシェアは2万4000に達した。
またビジネス向けネットメディアであるNewsPicksに転載されると、その反響(コメント)は2200に及んだ。
さらに、このコラムの反響を取り上げた2回目のコラム「天才を殺すのは、実は「秀才」ではないのか?等への回答10選」も、
フェイスブックのシェアだけで5000を超え、「天才・秀才・凡人」を巡るネット上の議論はなお続いている。

◎本書はこのコラムをストーリーにし、書籍化するもの。

◎「天才、秀才、凡人の評価軸の違い」「経営におけるアートとサイエンス」「イノベーションと飽き」
「それぞれの人の中にいる天才、秀才、凡人」などの議論を展開していく。

引用:Amazon

感想

サイボウズデイズでの講演を聞いて興味をもって軽い気持ちで読んでみましたが、率直な感想としてはめちゃくちゃためになる!

この本はビジネスに携わるすべての人が読むべきビジネスの教科書だと私は思いました。

特に大企業の人事や経営に携わっている人は絶対に読んでほしいです。

そして現代社会のビジネス概念を壊してほしいですね。

この本では、人々を「天才」、「秀才」、「凡人」の3つに分けます。

その分け方としては何を軸にしているかで天才は「創造性」、秀才は「再現性」、凡人は「共感性」です。

ただ、どれに分類されても「誰でも自分だからできることがある」ということ忘れてはいけないと思います。

誰でも自分だからできることがある

人には必ず何かしらの自分だけの武器を持っています。

「天才」、「秀才」、「凡人」のどれに分類されてもその人だからできることがあるということを知ることが大切です。

本の内容から引用するのであれば、天才なら「イノベーションを生み出す」、秀才なら「天才のイノベーションに再現性をもたらす」、凡人なら「天才のサポート」のようなことです。

もちろんこの本の中に書かれていない自分だからできることも多いと思います。

このような自分の役割を理解して自分の武器を活用することが大事だと教えてくれます。

ただ、自分自身の立ち位置を見誤ってはいけません。

自分の立ち位置を見誤ってはいけない

「天才」、「秀才」、「凡人」と聞くと、誰しもが私は「天才」や「秀才」でありたいと思うはずです。

私も最初は本を読みながら自分は「天才かな」や「秀才かな」と思いましたが、客観的に人生を振り帰ってみると「凡人」なのだと感じました。

残念でしたが、もしこれで自分の立ち位置を勘違いしていたらそれこそ本のタイトルでもある「天才を殺す凡人」になっていたかもしれません。

凡人にもかかわらず、自分は「創造性」を兼ね備えていると勘違いしてしまうと、身近な天才の「創造性」をつぶしてしまうかもしれません。

それにより、企業全体でイノベーションが起こらず、悪い方向に進んでしまいます。

そうならないためにも、自分の立ち位置を客観的に理解することが大切だと思います。

ただ、それぞれ立場は違っても誰でも分かる言葉は共通言語だと思います。

誰でも分かる言葉は共通言語

誰でも分かる言葉とは、「KPI」などの横文字ではなく、小学生や中学生でも理解できる言葉です。

作中で主人公である「凡人」は最後に小学生のような言葉を使って会議でプレゼンを行います。

そして、その言葉は他部署の人たちを含めた「天才」や「秀才」からも共感を得ます。

実際、みんなに響く言葉というのは、本心から出た言葉なのだと思います。

小学生の時は思っていたことをすぐに伝えることができたのに、大人になったらしがらみや様々な事情を抱えて思っていることを伝えることができなくなっていたなと私は感じました。

だから、何かを伝えるときは自分自身の本心をしっかりと伝えるようにしたいと思います。

とりあえず、この「天才を殺す凡人」はとても学びがある良書だと思いため、ぜひ皆さんも読んでみてください!

日本経済新聞出版社
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